とあるクリニックの診療科を受診していると、医者との会話の中で、受け答えに驚かされるだけでなく、不愉快極まりないこともあるものだ。
当然、医者が担当している専門の分野においては、医者は熟知している。
ただ、診療科によっては、隣接する分野、横断的な分野についての知識と連携が必要不可欠になる場合もあって、実際にそのような場面は多いし、多くのケースにおいては医者も把握している。
先日、私が受診した場面においても、まさにそのようなケースであった。
ところが、そのベテランの医者からは、
「え?え?何ですかそれ?」
といった反応が来て、こちらが驚かされた。
(この医者は勉強不足だなぁ…これだけのベテランでも知らないんだなぁ…)
と思わされつつ、こちらから説明する。
ところが、説明しても、
「え?それは、どこでお知りになったんですか?…(省略)… いやいや、それは見間違いだと思いますよ?」
と、そんなものは無い、なんて失笑を交えながら完全に否定してくるものだから、カチン!ときたのだが、
「次、その(見られたという)冊子を持って来てね。」
と言うものだから、次回の診察で再度冊子を持参して説明しなければならなくなった。
自分のことなので、面倒くさいと言ってはダメだけれど、面倒くさい!
こちらは専門で勉強したこともある上に、個別に調べてきたことで間違いない上、素人でも多くの人が知っている知識だ。
医者でも隣接する分野の社会資源・ネットワークなりを学ぶ機会が無いまま、また患者から教えられることもあるという、まさにそんな場面だった。
不適王