日頃、お立ち寄り下さり深く感謝申し上げます。
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私 不適王の場合、ブログには可能な限り、自らの人生史における良いことだけでなく、悪いことも書いている。
失敗や後悔なども含めた格好の悪い姿だ。
体裁のよい事柄のみを書くということは決してしない、というコンセプトと信念は貫いている。
それは、第一に自分自身の心の整理のためであるのだが、もしかしたら世間に対して参考になったり、アンチテーゼになるかもしれないからだ。
たまたま読んだ方がどのように感じようが、はたまた私のブログから離れていこうが、それはそれでその人の自由だし、誰が良いとか悪いとか、そういったことも全く無いことなのである。
今回の内容は恥さらしになるかもしれない。
それをあえて分かった上で正直に書いていきたい。
私は小学校低学年の頃、他人の物をくすねたことがある。
二度やってしまった。
二度とも他人の玩具をくすねた。
その時の事は今でも鮮明に覚えている。
家に自分の物ではないモノがあるので母に見つかった。
どちらかの時だったか、母親から伝えられた父は激昂して、私は抱えられて寝室まで連れて行かれ、革のベルトでお尻を何度も叩かれた。
私は激しく泣き叫んだが、父も怒るのは当然だろう。
一方で、逆に小学校の同級生らに物を盗まれたことも二度あった。
私の物を盗んだ子の親の場合は、もしかしたらそれを知らなかったかもしれない。
親にしてみれば、子どもが他人の物を盗むということはショックで腹も立つことであるかもしれないが、小学生の子どもが他人の物を盗んでしまう原因というのは、単純そうに見えて、実はいくつかの原因があることが知られている。
・自分と他者の所有物の境界が分からない
・単純に自制がきかない
・盗みを正当化する理由付けにより心理的に反社会的な盗みをしやすくする言い訳心理(中和の技術)が作用する
(例)親が買ってくれないから、盗んでも仕方ないんだ
友達もやっているから、盗むんだ
・スリルを味わおうとする
・素行障害や窃盗症などの心理的な病気
・家庭環境が原因で寂しさや情緒不安を募らせ、やむにやまれぬ心の抑圧が引き起こしているケース
・言語化する能力が不足しているか、言語化して訴えても癒されないと分かっている場合
・友だちに盗み癖があって、その子との付き合いを通して物を盗むことへの罪悪感が希薄になる等
当時の私の心理状況を正確に探ることは困難だが、私自身振り返ってみて思うことは、衝動的に物欲に対する自制が効かない瞬間があった。
環境のせいにはしたくないが、うちは玩具類は皆無で、私の周りは、当時子どもに流行していた玩具が豊富にある家庭が多かった。
小学校高学年に入ってからは、他人の物をくすねた事は無いので、低学年の私のキャパシティでは、その環境における限界だったのだろう。
子どもに盗み癖があると気がついたら、それを改善する方向に導いてあげられるのは親だけだ。
子どもを頭ごなしに怒り責めるのではなく、親として家族として子どもに寄り添って、子どもの気持ちを読み取りながら、冷静に対処してくこと。
子どもの嘘や言い訳とも上手に付き合いながら、なぜ盗んでしまったのか、原因をしっかり理解することが大事だ。
その上で、
・子どもの立場に立って本気で叱ること
・子ども自身に謝罪させること
・子どもに親が謝罪している姿を見せること
・親子関係の改善に向けてコミュニケーションを増やすこと
・必要に応じて心理カウンセリングを利用すること
小学生における窃盗は何も特別なことではなく、少ないようで事例は多い。
できることならば、日頃から子どもが社会のルールやマナーを学ぶ機会を設けることが求められるだろう。
習い事もよいが、社会の約束事が最も必要だ。
不適王